J League Div.1 2008 MatchDay.21 FC TOKYO in AjinomotoStadium
蒸し暑いスタンド、雨が降るかもの予報も当てが外れ湿気だけがじめじめと立ち込める中での試合。
前節とは違い立ち上がりから3-4-3のフォーメイションで坪井がカポレに堀之内が平山について相手FWを押さえ込む。相手右サイドをケアする事を意識しすぎた指揮官は永井を左サイドへ張らせ守備ばかりを意識した戦いをする。前節の様に平川を下がり目の位置に配し変則4バックなんて呼ばれる4-4-2でスタートを切った方が良かったんじゃないかと。事実、後半相馬を高い位置に置くために今度は永井を右に張らせ4-4-2とした所で攻撃は上手く動き始めた。前半2度バーに弾かれる様なチャンスもあったけど基本的にシュートへ持ち込める機会は少なかった。永井のポジションを安定させる事が出来ない事が監督の中で明確な戦い方へのビジョンを持ち合わせていない事の表れなのだろう。そんな中でも選手達が自ら動いてなんとかしている現状にやや不安感は拭えない。気持ちだけでの勝負で勝ち続ける事は無理。闘莉王は「浦和らしい試合」と言うが相手の定まらないサッカーに助けられた上での浦和らしさは綱渡りの現状を明確に示している。であるならば少なからず新しい事へのチャレンジを続ける事が重要じゃないのかと。変則4バックと言うか、概ね3ラインの4-4-2を続けて動きの連動とパスの繋がり、ビジョンの共有を目指さないと新たなステージに立つ事は出来ない。
ただ、ようやく勝利を掴んだ事を喜んでおこうとは思う。まだまだちぐはぐではあるけれども選手達がやり抜いた事はいい方向へと進んでいると思う。あと、フィジカルの強化をしていかないとな。倒れこむほど走り抜いたとも言えるけれど、フィジカル不足は変わらないかと。あんな消耗戦してたら怪我人が続出しそうで怖い。フィジカル強化は最重要項目である事は間違いないだろう。
F東京 0-1 浦和
Goal:#16相馬