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2008年08月18日

J League Div.1 2008 MatchDay.21 FC TOKYO in AjinomotoStadium

蒸し暑いスタンド、雨が降るかもの予報も当てが外れ湿気だけがじめじめと立ち込める中での試合。

前節とは違い立ち上がりから3-4-3のフォーメイションで坪井がカポレに堀之内が平山について相手FWを押さえ込む。相手右サイドをケアする事を意識しすぎた指揮官は永井を左サイドへ張らせ守備ばかりを意識した戦いをする。前節の様に平川を下がり目の位置に配し変則4バックなんて呼ばれる4-4-2でスタートを切った方が良かったんじゃないかと。事実、後半相馬を高い位置に置くために今度は永井を右に張らせ4-4-2とした所で攻撃は上手く動き始めた。前半2度バーに弾かれる様なチャンスもあったけど基本的にシュートへ持ち込める機会は少なかった。永井のポジションを安定させる事が出来ない事が監督の中で明確な戦い方へのビジョンを持ち合わせていない事の表れなのだろう。そんな中でも選手達が自ら動いてなんとかしている現状にやや不安感は拭えない。気持ちだけでの勝負で勝ち続ける事は無理。闘莉王は「浦和らしい試合」と言うが相手の定まらないサッカーに助けられた上での浦和らしさは綱渡りの現状を明確に示している。であるならば少なからず新しい事へのチャレンジを続ける事が重要じゃないのかと。変則4バックと言うか、概ね3ラインの4-4-2を続けて動きの連動とパスの繋がり、ビジョンの共有を目指さないと新たなステージに立つ事は出来ない。

ただ、ようやく勝利を掴んだ事を喜んでおこうとは思う。まだまだちぐはぐではあるけれども選手達がやり抜いた事はいい方向へと進んでいると思う。あと、フィジカルの強化をしていかないとな。倒れこむほど走り抜いたとも言えるけれど、フィジカル不足は変わらないかと。あんな消耗戦してたら怪我人が続出しそうで怖い。フィジカル強化は最重要項目である事は間違いないだろう。


F東京 0-1 浦和
Goal:#16相馬

2008年08月09日

J League Div.1 2008 MatchDay.20 KASHIWA Reysol in SaitamaStadium2002

国立で屈辱の敗戦を喫した柏との試合。同じ相手に2度は負けられない。

試合は、立ち上がりからいつもと違う様相を見せる。平川のポジションを低くし永井を右サイドに張らせる事で変則的な4バックを形成。中盤も概ね4人が横並びの形で3ラインの4-4-2の形。この組み合わせで試合する事が不慣れなのか、それとも守備を意識しすぎているのか永井のポジションは異常に低くセントラルMFの啓太、阿部と並んでしまい反対サイドの相馬もなかなか上がる事が出来ずに前二人との距離は間延び気味。エジミウソンも高原もボールを受ける事も出来ず、中盤を押し込まれ一瞬の隙をついたミドルシュートで先制を許す。また、永井のポジションが安定しない事で平川の進路を塞いでしまいサイドで蓋をしてしまう事が多かった。それでも前半の終わり際には平川の縦への突破から阿部にクロスが入り同点に追いつく。平川の縦への突破の意識は戻りつつある事は明らかでらしいプレーだったし阿部のボレーも最高だった。後半はやや前目にポジションを取り始めた永井と前への意識を高めた相馬によってある程度攻撃が機能し始めるものの相手の守備組織を崩すに至らず、その辺りの熟成度は柏の方に歩があった。それでも最後の最後で永井が高原とのパス交換で一瞬の隙を作り出しゴールを奪う事に成功。ようやく永井が機能した形。それでもやや長めのロスタイムでフランサのどうにもならないシュートで追いつかれてしまったのは単純に不運としか言いようが無い。これに関しては割り切る他にない。最終的にはドローと言う結果に落ち着いた。

最後の最後であんなシュートを打たれたのではどうにもならないが、そこに至るまでの90分を見ればしょぼくれる様な試合じゃなかった事は事実。ほんの僅かな所で勝利は逃げて行ったが負けに等しい引き分けではなく、勝利に近い引き分けだった。そして変則的な4バックを90分試し不安定ながらも機能して一時は逆転まで持って行けた事は評価に値すべき選手達の戦いだった。もっと盛り上げてもいいと思うのだけどね。本来であればこう言うチャレンジは開幕の頃にしておくべき事なのだがな。ようやく開幕した感じだった。

ただ監督の采配は十人並み以下であり、ロスタイムに入りリードした時点でベンチで出来る事があったはずなのだが傍観者にしかなりえなかったのは最悪に等しい。相変わらず監督だけは無策だなと・・・。

しかし・・・この試合を見た後、無策の監督が敷いた布陣を思い出しながら「多分ユーロ08の決勝を今更ながらエンゲルスが見たんじゃないか」って思ってしまった。多分スペイン代表の真似を(笑


浦和 2-2 柏
Goal:#22阿部、#9永井

2008年07月30日

J League Div.1 2008 MatchDay.19 KASHIMA Antlers in KashimaStadium

キックオフ直後から気合の入ったプレーを見せる選手たち。3バックの中心に闘莉王がセントラルMFに阿部が戻った事で基本的な守備の組織が復活。坪井も前節同様にプレーが切れており安心出来る。ただ全体の組織で言えば相手の方が上手であり、押し込まれ中盤にスペースが空くこともしばしば。おかげで3トップの永井は必要以上に下がりまくり機能不全を起こす。これならエジミウソンの方が前に居る分、攻撃として機能していた様に思う。永井に3トップの中央、もしくはトップ下の様なポジションは不向き。達也と高原との流動的な連携も下がりまくる事で意味を持たず無駄な動きが多くほとんどの場面で消えていた。サイドは相手右サイドの内田が五輪代表で不在と言う事で左サイドの相馬は自由に動けていた様に思う。右サイドの平川も坪井の復調で一時期のネガティブプレーから開放されつつある。守備ブロックを安定させる事で選手達の連携が徐々にではあるが戻って来ている。ただ、まだ時間はかかりそう。闘莉王のポジションを不安定にさせた事で崩れたバランスは簡単には戻らないと言う事。この状況を生み出した監督の責任は非常に重い。

試合は前半39分で雷雨の為に一時中断。1時間6分後に前半39分から再開。一番危険な再開直後に失点しリードを許す。この失点は非常に後に引きそうな失点だったが5分程度でハーフタイムに入った事で後半は気持ちを切り替える事が出来た。後半は攻勢をかけるも相手の守備も厳しく後一歩でゴールを奪えない。油断すればカウンターを食らう。それでもただゴールを奪う為に攻撃を仕掛ける。後半17分に相馬を下げ梅崎を投入。4バック気味にシステムを変更するも好転の兆しは見えず。左サイドバックに入った堀之内のサイド攻撃に対するフォローは皆無で左サイドを一身に担う事になった梅崎の負担は大きすぎた。右サイドは平川と下がりまくる永井が常に被る。後半28分に高原がファウルを受けピッチの外へ出てエジミウソンと交代。この時間にフレッシュなエジミウソンが入った事でFWの動きが活性化してくる。エジミウソンがサイドに流れ起点となり攻撃を展開、後半32分に完全に機能不全だった永井を下げセル投入で一層攻撃に厚みを増す。そんな中セルが右サイドへ流れクロスを入れるとエジミウソンは僅かに届かなかった物の後ろから走りこんできた達也がボールに触りゴールをこじ開ける事に成功。1-1に追いつくと残り時間も攻め立てるも惜しくも逆転までは届かずドローで試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

言いたい事は山ほどある。スタメンに関して言えば本当に調子のいい選手を見極めて起用しているのかは疑問を抱かざるを得ない。この試合だけ見ればスタメンからエジミウソンを外す事でサポーターへのパフォーマンス的な要素の色合いが強いようにしか思えない。こんな選手起用をする監督への信頼は皆無だ。試合内容を見てもオジェックが開幕の時にやろうとしていた事を改めて今やっているだけだ。結局は回顧しているに過ぎない。何故選手達はあの時やらなかったのか・・・。それに雨のおかげで気温が上がらなかったのと、中断のおかげで90分の試合にならなかった事が選手達にとっていい方向に出た事は間違いない。90分の試合だった場合、本当に走りきる事が出来たかはまだ不透明だ。・・・と、言い始めるとキリがない。

ただ、文句ばかりを言っていてもしょうがない。一応、ここで気持ちは見えたし選手達とは一つになれた。だからこそ試合中に腕を振り上げまくり声も出なくなるまで叫んだ。最後に振り絞って叫んだ「We are REDS」はその表れ。開幕からここまで不信感と疑問ばかりで先の見えない状況が続いてきたけど、少し光が見えてきた。その光はまだか細く弱い。それを強い光に変えて行くのはこれから次第。続けていくしかない。


鹿島 1-1 浦和
Goal:#11田中

 

 

P.S.
だからと言って、この大きな混沌を作り出した監督、フロントの責任は常に追及して行きたい。ちっぽけなブログだけどね。

2008年07月22日

J League Div.1 2008 MatchDay.18 KAWASAKI Frontale in SaitamaStadium2002

何と言ったらいいのか・・・。

序盤こそよく見えたし、ダイナミックなサッカーが戻って来た様な錯覚を感じた。闘莉王がCBに戻った事で坪井が息を吹き返した。読みで勝負する闘莉王とマンツーマンで力を発揮する阿部ではタイプが違い3バックの中央と言う事であれば闘莉王の方が適任。闘莉王のフォローのおかげで坪井が思い切った守備をする事が出来る様になった。阿部との連携の場合はマークの受け渡しなどに気が行ってしまい坪井らしさが消えていた。これが坪井のスランプの原因だった様に思う。前線を3トップで組んだ為に中盤は若干空洞化していたものの高原を中央にエジミウソンと達也が左右にポジションを変えつついい連携は取れていた。そう言う流れから啓太の前線へのフィードを左右に開いた達也とエジミウソンがスペースを作りボールを受けた高原が反転からゲット。その後もしばらくは昨年までを思い浮かべる様な展開が繰り広げられるが、徐々に川崎も調子を取り戻すとラインは下がり始め相手にペースを握られる。セットプレーで相手マークの受け渡しミスで失点をすると40分過ぎには信じられない様なミスの連発と完全に足が止まる。ピッチ上では信じ難いシーンの連発。後半に入って達也がピッチから引くと全てが崩れ去る。代わりに入った永井の運動量の少なさは致命的。CKからのセットプレーで押し込めずハンドの見逃しがあったかもしれないが川崎のカウンターが決まり逆転を許すと選手の気持ちが切れる。その隙から追加点。その後、エジミウソンに代えて梅崎、高原に代えてセル。スタメンFWは最後までピッチに立ち続ける者が居ないありさま。終盤、闘莉王を上げてのパワープレーと梅崎の必死の動きで幾許か盛り返しを見せるが消極的なプレーに終始。梅崎のミドルシュートが精一杯。ジ・エンド。

はっきり言って、このチームは90分間戦う事が出来ない。

体力も無ければ、メンタルも弱い。いつもトレーニングで何をしているのか・・・。選手たちのフィジカルはプロのレベルに到達していない。これならボーイズマッチのJrユースの子達の方が走ってる。サッカーは走れないチームが勝つ様なゲームじゃない。むしろ走り負けなければ勝てるゲームだ。にも関わらず走る事をしない。このチームはサッカーを拒否している。

結局は、選手を鍛え上げる事も出来ない、戦術を考える事も出来ないと言うゲルト・エンゲルスの無能さばかりが目につく試合だった。ずぅーっと言い続けている様に補強すべきは選手でなく監督だ。このチームを駄目にしたのがゲルト・エンゲルスだった事はもう間違いない。


浦和 1-3 川崎
Goal:#7高原

2008年07月18日

J League Div.01 2008 MatchDay.17 TOKYO Verdy in SaitamaStadium2002

闘莉王トップ下とか思いつきでサッカーやるの止めてくれない?

試合は、確かに啓太と細貝がセントラルMFに入った事で中盤の底の部分で安定はしたよ。それによって流れを握っていたように見えたかもしれない。でも、それは多分本来の力からしたらまだまだなはずなんだよ。そうでなければフッキ1人にいいようにやられはしない。2失点目のフッキのドリブルを2~3人が止めに行こうと体をぶつけに行って逆に弾かれるなんて情け無いにも程があるだろ。フィジカルトレーニングはやってんのか?3点獲ったって言ってもCKからのセットプレーで2点、西村の意味不明なジャッジで得たPKで1点。結局は相手の守備を崩せない事を改めて見せ付けてるだけじゃないか。ただ勝てばいい訳じゃないだろ。このチームは一体全体何がしたいんだよ。もう、ちゃんとサッカーしてくれよ。お願いだから「首位だから」なんて勘違いだけはしてくれるな。

あと、梅崎を外した理由は何?とても中盤のプレーヤーとして仕事の出来ない闘莉王を使い続けて本職の梅崎を外す意味は何処にあるの?結局、今日は出番無し。これってメンバー固定でけなしまくったオジェックより酷くないか。もう、ミスキャストはうんざり。俺たちはいつまでこんな茶番に付き合わなければならないのか・・・。気がついていないのはフロントと監督、あんた達だけだ。


浦和 3-2 東京V
Goal:#4闘莉王x3

2008年07月12日

J League Div.1 2008 MatchDay.16 OITA Trinita in KyushusekiyuDome

現地にも行ってないし、家はスカパーも映らないので試合見てないけどさ。目に浮かぶような試合だったんだろうなと。市原、京都と続き浦和でもチームを崩壊させるゲルト・エンゲルスの手腕。お見事。


大分 2-0 浦和

 

2008年07月06日

J League Div.1 2008 MatchDay.15 F.C.TOKYO in SaitamaStadium2002

単純に勝利を喜ぶべきなのか、勝利の影に隠れた深い闇を憂慮すべきなのか・・・。

序盤は達也をスタメン起用した事で前線に動きが生まれ早い時間に先制点を奪えた事はその効果である事は確かではある。ただその他の部分の動きの質の悪さは相変わらず。前節からの変更点は達也だけで、その達也も体力の底上げが少なく20分過ぎには停滞し、流れをFC東京へと渡してしまう。前半の20分まではポゼッションを高めボールをキープした状態が続いた物の20分を過ぎると徐々にボールを失いポゼッションも下がり、展開として相手に思う様にやられはじめてしまう。後半に入るとその様相は顕著に現れ始め浦和の選手は自陣から出て行く事もままならなくなり、ゴール前に人の壁を築き上げ跳ね返す事のみに注力する。終盤前掛かりになったFC東京のミスで奪った永井のゴールはいろんな意味でおまけの様な物。達也と代わって入った永井の唯一のプレーと言ってもいい。

このひとつ前のエントリに分水嶺となる試合と言った。まぁ、FC東京があそこまで崩れているとは予想していなかったが、その分水嶺となる試合に於いて浦和が選択した事は守備に注力すると言う事だった。守備を立て直すのではなく、守備を中心に試合へ望むと言う答え。そこにはムービングもファイトも存在せずただただ自陣に引きこもり相手のシュートを壁となり跳ね返す。立ち上がりの僅かな隙で1点を奪いその1点をひたすらに守る。何が何でも失点だけはしないと言う戦い方。その道を選択した。ギド・ブッフバルトが攻撃的を標榜しつつも結局は守備的なサッカーへ傾向したように浦和はまた攻撃よりも守備を選択した。確かに目先の勝利をただ拾うなら手っ取り早いやり方だろう。ただ、それは弱者がすべからく勝利を拾う為の戦い方に過ぎない。リーグ首位に居るチームの取る戦い方じゃない。ましてやビッククラブを標榜するクラブがこんな安易な手法を選択する事は恥以外の何物でもあるまい。監督の発するムービングと言う物は結局はこう言う事なのかと勝利の裏で愕然とした。今のまま続けていけば今後も結果と内容の狭間でクラブに関わる者みんなが葛藤を繰り返す羽目になる。

本当にこんなんでいいのか?


浦和 2-0 FC東京
Goal:#17エジミウソン、#9永井

2008年06月29日

J League Div.1 2008 MatchDay.14 KASHIWA Raysol in NationalStadium Kasumigaoka

もう、言う事は何も無いです。得点差こそ2-1だがナビスコカップで惨敗した名古屋戦とまったく同じ。組織として連動する相手チームに対して右往左往するだけのサッカーに終始。徹底的にサイドをつかれまくり3バックが5バックにも7バックにもなる始末。個人での打開を図るのであれば運動量こそが全てのはずなのに運動量すらも圧倒される情けない始末。ゴールポスト様のおかげで失点は少なかったけど完璧なる敗戦。勝機を見出せる瞬間はまるでなし。

夕張でおいしいメロンを沢山食べてきただけの合宿がいかに無駄だったのか、これは完全なる監督の失策であり監督の手腕の無さの露呈でしかない。猫だましのごとく作戦はもう通用せず困った時にすがるべき理論も哲学も無いのではこのチームは10年前に逆戻りをする。こんな試合で「よかった」なんて言える人居るなら見てみたい。あっ・・・ゲルト・エンゲルスその人でした。もう終わってるな。


柏 2-1 浦和
Goal:#22阿部

J League Div.1

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