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2008年06月23日

FIFA WorldCup2010 AsianQualify 3rdRound MatchDay.06 JAPAN - BAHRAIN in SaitamaStadium2002

久しぶりに代表の試合をスタジアムに観に行ってきたよ。以前に行ったのはトルシエが監督で柳沢が右サイドをやっていたスロバキアとの試合だった様な記憶がある・・・。

試合を通しての感想は、岡田監督の目指そうとしているフットボールが見えて来た様に感じたかな。それは攻撃的なフットボールへの転換。スタメンを見る限りは4-2-2-2と言う感じ。でも実際は2トップの玉田が1トップ気味になり寿人が攻撃的MFの俊輔と本田とのバランスを取りながら豊富な運動量で玉田の背後を左右に動き回る4-2-3-1の形。アグレッシブに前への動きとサイドの攻撃を中心とした戦い方を志向していた。

試合の中での問題点は、俊輔と本田と言う2人はどうしても中央に入っていってしまう事でサイドが手薄になってしまった。その為サイドバックの選手が上がって来れない現象に陥ってしまった。 特に左サイドの安田は顕著にその状態が浮き彫りになり中途半端な上がりによってサイドが活性化させる事が出来なくなっていた。内田は関係なしに上がりっぱなしになっていたが・・・意図的にそう言うポジショニングをしていたならそれは相当な効果を生み出していた。そして守備的MFの2人。この2人が攻撃の起点となりボールを捌いて行かなければならないのだが遠藤も中村憲豪もポジショニングが安定せず常にボールはCBまで下がりきってしまう。それにより速攻の要素が薄れ相手に対応の時間を与えてしまっていた。またいちいちCBまで戻るので自然とラインは低めとなり相手ゴールまでの距離は遠ざかる事となる。相手に付け入る隙を与えている原因だろう。中盤の展開力、サイドの活性化と言う部分に問題は抱えている。

だがこの辺の問題点に関しては日本のクラブシーンにおける旧態然とした3-4-1-2と言うか、5-2-1-2と言う攻撃よりも守備をメインにしたフットボールが染み付いている事に起因する所が大きい。 要するに選手の意識の中に攻撃的なフットボールと言う物が存在しない。代表チームでいくら攻撃的なフットボールを志向していてもその礎となるべきクラブのフットボールが超守備的ではどうにも変わらない。問題の根本解決をする為にはクラブがもっと積極的に変わっていく必要がある。一部のクラブは変わりつつあるが全体として変わっていかなければ代表チームの強化なんて絵に描いた餅でしかない。代表チームにではなくクラブにインテリジェンス溢れる監督が増えて来てほしいものだ。

P.K.はなんで俊輔が蹴ったのか・・・あの失敗がなければもう少し違ったものが見れたかもしれなかったな。あとセットプレーで守備の中心に居た中澤がカウンターで動き始めた途端に誰よりも早く相手ゴール前までダッシュで駆け上がってくるって凄いな。一緒に居た横浜FMサポに人は鼻高々って感じだったよ。


日本 1-0 バーレーン
Goal:#6内田

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2008年06月23日 01:46に投稿されたエントリーのページです。

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