試合をコントロールする為の意図とプレーが上手くかみ合った試合でした。序盤から前の4人は積極的なポジションチェンジを繰り返しボールを受けに顔を出したりパスコースを作ったりとコンビネーションサッカーを少しづつ具現化出来てきた。そこに中盤の底で攻守にバランスを取る2人が絡みつつDF陣もラインを高く設定しコンパクトなフィールドでポゼッションをキープしゲームコントロール出来ていた。惜しむらくは追加点の奪えない状況と後半に落ちる運動量、そしてサブメンバーを含めてのゲームに出ていない選手の役割の不明瞭さがもたらす選手交代で急ブレーキのかかるチーム状況と言った所か。
特に高原に関してはパーソナルなメンタリティも含め彼の役割をもう少し明確にしめしてやる必要があるだろう。高原がピッチに立った途端に流れが淀むのは高原個人の問題もあるのだろうが彼の役割を明確に示す事出来ていないチームの現状も多いに影響している。チームはまだ発展のスタート地点を踏み出したに過ぎない状況を踏まえれば致し方ないが、昨年のどん底が酷かった為にポジティブ要素が必要以上に大きく取り扱われるがネガティブ要素も大きく課題として残っている事も事実ではある。高原が凄く目立つのは交代で途中出場する為なのだが、同じ問題を抱えている選手に田中達也が居る事も忘れてはいけない。達也も現状のチームである意味ネガティブな要素を背負っている選手の1人で達也の良さが明確に示されている試合が今季未だ無いと言っても過言ではない。達也が怪我で試合に出られなかった事で原口や直輝の方がよりチームに取って機能している選手である事が明確に見えた試合でもあった。高原と達也が自分の特徴と役割を上手く融合させてきた時、新たな高みへと上がれるはずだ。まだまだ時間はかかりそうだけれども・・・。
浦和 1-0 京都
Goal:#17エジミウソン
そう言えば、試合中に聞こえたいつもやや斜め後ろの方に陣取っている裸の大将の「暢久もやればできんじゃん」と言う一言。思わず吹きそうになりましたよ。