新生浦和レッズのお披露目。
今の段階では、完成度の差を如実に見せ付けられた試合。ポジション取りからプレスの掛け方、動き出しに始まり全ての面で劣っていたと思う。まぁ、それも仕方の無い事。完全に0ベースにして今までと全く違う事へチャレンジしているのだから。15年スタイルを変えずに戦ってきた相手と比べれば初挑戦に近い浦和に戸惑いや混乱が生じ幼く見えるのは仕方ない事。オフの中のトレーニングマッチをこなしこれからは実戦の中で完成度を高めて行くしかない。
それを踏まえつつも試合を振り返ると、やはり前後半に同じ形で失点を繰り返すのは問題なんだろうな。自分達の攻撃からカウンターを受ける時の守備への切り替えの遅さが目立った。特に相手の前線に足の速い選手が居ると致命的とも言える形で前半にやられていながら後半にも同じ形でやられたのは選手達の意識の薄さが原因と言わざるを得ない。フィンケも怒る訳です。攻撃に関しても前線の4人が流動的に動きつつとは言いながらも連携とは言い難く前線4人に対して中盤からの押し上げが薄いとショートパスの効果も薄くなり個の勝負に頼る事になる。達也がボールを受ける形が多くなり達也が個で突っかけ潰されると言う悪循環へと陥る。この試合で言えば2トップの高原がシュート0に終わった事が前線の停滞の象徴的だった。正直言えば達也がもう少し周りを見てプレー出来れば結果も変わったかなと。ただ、逆に高原自身のポジショニングや動きの質の問題もあった事も事実だと思う。守備的MFの二人についても役割分担が不明瞭で精細を欠いていた。
とは言っても、前提通り言えばこれも過程の一つでしかない。こう言う試合を繰り返す事でしかチーム戦術の熟成や完成度は高まっていかないので時間がかかるかもしれないが見守って行くしかない。まずはやり抜く事が今は大事と言う事です。
鹿島 2-0 浦和