[スポニチ]「やりやすい」浦和4バックに手応え
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/06/20/09.html
システム論は重要ですよ、えぇそれはそれは重要です。 でもね、今世界のサッカーで4バックが主流なんて言われてますけどねユーロ08を見ても判る通り、純粋にDFラインで4人が並ぶ様な4バックなんてありえない訳です。サイドバックの選手は下手をすると守備的MFよりも高い位置に居たりして、その役割は守備よりサイドでの優位を築く為の役割の方が大きい。そう言う意味では4バックがやり易いとか3バックは窮屈とか関係ないでしょ。3バックだってウイングハーフの選手が高い位置を確保して相手を押し込みそれをDFまたは守備的MFがフォローすればいい訳なのだから。ただ、布陣としての4バックは有り得るとは思う。だけど相手ありきのスポーツなのだから、相手が1トップならCB2人で相手のFWにつかなきゃいけないし2トップなら当然左右のバック、もしくは守備的MFが下がってCBのフォローに入らなければいけない。そう言う流動的なポジションチェンジって言うのはシステムの理解度や戦術の理解度もさる事ながら監督の持っているフットボールの哲学的な所が大きく影響してたりする訳。その哲学の上で戦術は組立てられ布陣としてピッチに1つの答えが浮き上がってくる。ただ単純にDFに4人並べればそれで4バックがやり易いってのとは訳が違う。紅白戦ばかりでやり易いようにやっている練習がいざ実践で本当に役に立つのか?甚だ疑問を抱かざるを得ない。
ユーロを見て思う、いきなりオランダと同じサッカーをしろと言うのは無理だ。あれはあの国の持つ伝統とフットボールの哲学が作り上げている物だから。でも、ロシアと同じ事をしようと思えば出来るはず。監督に確固たる哲学がありそれを選手達へ厳しく追及する事が出来るのであれば。ヒディンクを呼べとは言わないがそう言う監督が今の浦和が求めるべき物なんじゃないかと思う。