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2007年11月24日

J League Div.1 2007 Leg.33 KASHIMA Antlers in SaitamaStadium2002

3月に開幕したJリーグも残り2節となりホームスタジアムでの最終節となった。長かったようであっという間のような1年間が終わりを迎える。でも、俺達の成すべき事はまだ成されていない。この試合に勝って大願成就と行きたい。

相手は、勢いだけで2位に登りつめて来た鹿島。こいつらの前でシャーレを掲げる事は俺達にとっては重要な事。奴らの前で決める。奴らに見せ付ける。それより何より奴らに勝つ。これだけが全てだ。

舞台は整ったはずだったのだが・・・。

この試合の直前になってようやく伸二が戻ってきた。怪我人の情報が相次ぐ中では久しぶりの朗報と言っていいだろう。伸二がベンチに居るだけでチームの戦い方にアクセントをつける事が出来る。怪我から戻ってきたばかりで長い時間の出場は無理かもしれないが今の浦和にとっては頼もしい仲間が帰ってきたと言う気分だ。

前節は出場停止だったワシントンが戻ってきてスタメンでは2トップに戻った。1トップではあまり機能していなかったので2トップに戻せたのは良かったと思う。

------ワシントン--永井------
------------ポンテ-----------
相馬---啓太---長谷部---平川
---阿部---闘莉王----坪井---
------------都築-------------

ワシントンが戻った事でネネがスタメンから外れ阿部が最終ラインに入る。堀之内と達也はまだまだ時間がかかりそう。

試合は、勝利しか優勝への望みの無い鹿島が積極的に前に出てきて中盤のパス回しからフィニッシュに繋げて来る。浦和はそれを受ける形で対峙しカウンターからの攻撃を仕掛けていくと言う展開。先ずは守備からきっちりやろうと言う流れにも取れる立ち上がり。ただそれも前半で新井場の退場までの時間でしかなかった。33分と42分と言う短い時間でラフプレーにより2度の警告を受けた新井場はピッチを去り、人数的にはアドバンテージを奪う事になる。また右サイドで出場していた平川がゴール前の接触プレーから頭を打ちピッチから離れると右サイドには細貝が入った。浦和の右サイドに細貝が入っていた事も新井場の退場は有利に働くかと思えた。サイドで対峙する新井場に細貝が手を焼くようなら劣勢になりかねなかったがその相手が退場した事である程度細貝が自由にプレー出来る様になると思われた。前半は0-0のまま終了し後半を迎える事となる。

後半、10人になった鹿島は当然修正をしてくる。一番の課題は最終ラインだろう。4バックの一角だった新井場の退場で3バックに変更してくるかサブメンバーを投入して4バックを維持するかが焦点ではあったが鹿島は本山をディフェンスラインの左側に入れる事で対応してきた。またここから鹿島は守備を固めカウンター攻撃へと切り替えてくる。こうなるとボールを保持し試合のリズムを作るのは浦和になる様に思えた。が、浦和にとって守備を固めた上でショートカウンターからの速い攻撃を得意とするチームにとってボールを持ち守備を固めた相手に対する時の攻撃のバリエーションが決定的に不足していた。見ていれば解かる通り、攻撃はペナルティエリアの手前で全てカットされカウンターと同時に急いで戻ると言うアップダウンを繰り返す事になる。また相手の攻撃的な選手が減っているにも関わらず中盤以下の選手全員が自陣のペナルティエリアまで戻る為、鹿島の攻撃の途中でボールを奪っても攻撃に行く選手が不足し中途半端な攻撃で終了してしまう。その悪循環を後半の45分ただひたすら繰り返していたに過ぎなかった。ゲームが動いたのは66分。幾度かのカウンターから鹿島の前線に居た田代とマルキーニョスは浦和守備陣をかく乱する動きを取っていた。そしてたった1度の決定的なチャンスを田代が作り出す。闘莉王のやや左前方でボールを持った田代は闘莉王の裏へ一本のスルーパスを通す。はっきり言ってこのパスが抜けた瞬間にゴールまでの絵が見えていた。田代へのプレスも軽くあっさり裏にボールを通された闘莉王は守備をサボる。少しでもボールを受ける野沢に対し足でも出すなどの対応をしておけば野沢が力んでコースはゴールから逸れていたかもしれない。だが後ろに通された事で闘莉王はボールを見失ったのか後ろの選手に任せたのか解からないがただ何もしないままにボールを通してしまった。そこに走りこんできた野沢は後ろから追いかけてくる坪井を背負うような形でフリーとなりシュートを放つと逆サイドのゴールネットにボールを突き刺した。この1点で全てが終了した。前述した通り、中途半端な攻撃を繰り返し続けた浦和はシュートの尽くを曽ヶ端の正面にしか打たせてもらえずゴールを割る事は途方も無く難しい仕事となってしまった。

退場者が出ると「数的優位には立てるが、心的優位には立てない」と言う様に往々にして10人のチームがまとまってしまう事がある。そんな事以上に浦和にとって攻撃のバリエーションが少ない事は致命的になりつつある。伸二が終盤に投入され少しではあるが攻撃にアクセントをつける事は出来たがゴールには結びつかなかった。基本的に受けてから仕掛けるサッカーをする浦和のサッカーを鹿島が実践したに過ぎなず、鹿島にお株を奪われた形だ。鹿島には連勝中と言う勢いと単純明快な目標が選手の動きを良くさせている様に思える。それに対し浦和の選手についてはどうしてもACLの戦いからの切り替えが上手く出来ていない様に感じてならない。セパハンや城南とやった時の様な気迫は感じられない。選手が手を抜いている訳ではないが何処か引き分けでも充分と言う気持ちを感じてしょうがない。それはゴール裏の俺達も同じなのかもしれないが。ただこの結果で僕らの目標は単純明快に定まった。最終節の横浜FC戦に勝てばいい。名古屋戦からリーグ4試合で1得点しか奪えていない攻撃陣もこうなれば目が覚めるだろう。タイミングがいい事に気合を入れなおす為の試合が水曜に控えている。今の流れのままで横浜に行くのは不安要素も多かったが、このギリギリの段階に来て天皇杯とは言え駒場で試合があるのはラッキーと言うか運命と言うか。改めて駒場で仕切りなおしが出来るのはうれしい誤算。駒場で自分達のスタイルを取り戻し、やるべき事を見つめなおして最終節の横浜に乗り込みたい。

やっぱり駒場しかないんだよ、俺達には。


浦和 0-1 鹿島 

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2007年11月24日 23:59に投稿されたエントリーのページです。

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