« 2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA Final NETHERLANDS - SPAIN | メイン | J League Div.1 2010 MatchDay.21 KASHIMA Antlers in SaitamaStadium2002 »

2010年07月25日

J League Div.1 2010 MatchDay.14 SanfrecceHIROSHIMA in SaitamaStadium2002

サンフレッチェ広島は、明確に志向するサッカーが同じチーム。ショートパスを繋ぎポゼッションを高めチーム全体が連動してゲームを支配する。非常に思考も哲学も似たチーム。唯一違うのはピッチ上の布陣。浦和が4-2-3-1と言う4バックシステムを使用しているのに対し、広島は3-4-3もしくは3-4-2-1と言う3バックシステムを使用している。

あくまでシステムなんて言う物は便宜上使われている物に過ぎないのだが、それでもこの違いが大きく響いた様に思う。広島は中盤の人数を相手より多くする事でパスコースを増やす事に成功した。浦和は中盤より相手陣内に入っていくに従い数的不利の状況を常に作られていた。浦和が多用するサイド攻撃の場面でもボールを持つサイドに浦和は3人しか居ないのに対し広島は4人でプレスを掛け常に優位を保っていた。サイドチェンジをしても切り替えが早くまったく崩す事は出来なかった。試合の立ち上がりの僅かな時間はそれでも五分な戦いが出来たが状況はあっと言う間に広島の手中に落ちていった。

根本的に中盤での主導権争いを制する事が出来なければ成立しない様な戦い方になってしまっている。そして相手に中盤を奪われた時の戦い方がまるで出来ない。この様な状況に陥るとチームは一気に混乱に陥り自分達のサッカーを意図も簡単に見失う。結局、何の意図も無い縦ポンサッカーへと陥ってしまった。自分達のサッカーをやり抜く事が出来ていない。不利な状況に直面すると何もかもを失ってしまうのだ。これには非常に複雑な問題が絡み合っているのだとは思う。例えば、混乱した時にチーム全体がある一定の方向性を持ったサッカーを展開出来ればその混乱から脱する事にさほど時間はかからない。今の浦和はその一定の方向性を保つ事が出来ていない。要するに過去のカウンターサッカーへ無意識に傾倒してしまう選手が存在している様に感じる事がいまだに多々ある。カウンターが悪いとは言わないがチーム全体の意思がチグハグな方向を向いていてはカウンターだって上手くは行かない。この試合もカウンターで攻め込もうとした所で中途半端に勢いを落としたりしていた。この辺は根深いなとも思う。

こう言う根本的な部分では広島はJ2に落ちてもペトロビッチ監督を信じてやり抜いて来た成果が出てきたのだなと思う。ペトロビッチ体制も4年目だからな。やはりこのサッカーはを構築するのには時間がかかる。まだまだ道のりは長そうではあるが・・・、フィンケを信じぬく事が出来るのかって事なんだろう。それが広島と浦和の違いにならなければいいのだがね。


浦和 0-1 広島

[サッカーショップ加茂]浦和レッズホームユニフォーム

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.triumphal-song.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/357

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2010年07月25日 12:24に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA Final NETHERLANDS - SPAIN」です。

次の投稿は「J League Div.1 2010 MatchDay.21 KASHIMA Antlers in SaitamaStadium2002」です。

Creative Commons License

このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.

Powered by
Movable Type 3.34

Contact:info@triumphal-song.com

copyright
(C)2007triumphal-song.com AllRightReserved.