« J League Div.1 2008 MatchDay.26 KYOTO SangaF.C. in URAWA Komaba Stadium | メイン | 次元が違うらしい »

2008年10月06日

J League Div.1 2008 MatchDay.28 JEF United ICHIHARA CHIBA in Fukuda Denshi Arena

まず、試合の事を。

キックオフの前から展開が不利に傾く事はある程度解かっていた。特にサイド勝負を挑もうと思えば相手の術中に嵌る事は自明の理。戦術論だけで語れる物でもないが3-5-2の浦和が4-2-3-1の千葉にサイドで優位を築き上げる事は難しい。それでもサイド勝負に挑んでいくのであれば相手を上回るアイデアと工夫が必要。特に旧態然とした戦術を基礎に持っている浦和であれば当然の事。だがそこに対する明確な工夫は見られなかった。DFがフォローする程度の事でしかなかったと思われる。平川や相馬が攻め上がるとその裏を深井と谷澤に良い様に使われる。DFは中央の巻とミシェウへの警戒でフォローどころではない。お話にならない1失点目も谷澤に簡単にサイドを抜かれ自由を得た深井に中央への進出を許しいとも簡単にゴールを奪われる。試合は全体を通してその展開を強いられる。その状況でもサイドの平川や相馬も攻めあがりと裏のスペースのカバーを繰り返しをする。それは非常に体力を奪う事。前半の早い時間から闘莉王の攻撃参加で何とか追いついた物のピッチ上は終始千葉に制圧されている為にボールを奪ってもDFラインでパスの出し先を探してボール回しをする。それでもその状態から千葉に対し圧力をかけて行く事も出来るのだが我慢をする事の出来ない今の浦和は自分達で勝手に苛付いてロングボールを放り込んで無駄にボールを奪われると言う始末でボールを保持している優位を活かせない。後半はもう千葉の勢いそのままにやられ放題で受け手に回らざるを得ず打開の手は無く、3失点での敗戦と言う結末を迎える。

相性が悪い相手である事は間違いないのだが、自分達の評価を過剰にしている為に何のアイデアも工夫もせずに試合に臨み自分達の自信を削り取る様な試合を繰り返す事しか出来ない現状は過去を振り返っても見た事もない様な状況。と言うか、驕り高ぶった自信なんて物は虚像でしかなかった事にようやく気がつき始めているのか。そこに気がついた時、現実として対面する事となってしまったミスキャストと言う監督の存在。

この試合に関しても後半開始時に選手を代えると言う流れは基本的にスターティングイレブンの選択ミスを自ら認めている様な物。永井の投入が正しかったのかと言えば概ね失敗。ここ数戦途中出場ながらもファーストチョイスとしてベンチに入っている永井も中途半端な状況で何の成果も見せる事が出来ない・・・と言うかやる気を感じられない。久しぶりに梅崎を出場させるも攻撃に混乱を加えただけ。時計が45分に近づきだした所で勝っているチームの取る様な時間稼ぎに近いセル投入。全ての交代に明確な意図も無く変化を期待したと言うか願望を託したギャンブルの様な交代劇。もう選手だけの力でどうにかなる状況じゃなくなってしまった。もう現実問題として現監督でシーズンを棒に振り始めている。今のままで行けば来年のACL出場権順位の3位維持も難しい状況が目の前にある。

頭を深く下げる平川、坪井、セル、阿部、エジミウソン。放心状態のフラフラの闘莉王。納得できないそぶりの山田、永井、ポンテ、梅崎。ふてくされる様な都築。確実に彼らの気持ちが彼らの居ない所での影響で揺らいでいる。試合後の選手のコメントはオジェックの最後と同じになりつつある。あの時選手が踊れないと言ってオジェックを解任した藤口は今を見て選手が踊れている様に見えるだろうか。あの時踊れない時期を通る事がシーズンを通して重要な事じゃなかったのかと今になって痛感する。踊れないなら踊れる様に努力する事をせずに好き勝手に踊れる様にした事の結果がこの状況。

選手達はアウェーの鹿島戦以降、結果の伴わない試合も多いが気持ちを持ってプレーして来た。同じ気持ちでフロントや監督が居るのかと。試合終了後に一目散にロッカールームに逃げていくゲルト・エンゲルスにそんな気持ちは感じられない。もう、自分の取るべき道は判ってるんだろ?。

もう、阿部にあんなに長い時間頭を下げさせるなんて我慢出来ない。


千葉 3-2 浦和
Goal:#4闘莉王、#17エジミウソン

[サッカーショップ加茂]浦和レッズホームユニフォーム

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.triumphal-song.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/261

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2008年10月06日 21:06に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「J League Div.1 2008 MatchDay.26 KYOTO SangaF.C. in URAWA Komaba Stadium」です。

次の投稿は「次元が違うらしい」です。

Creative Commons License

このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.

Powered by
Movable Type 3.34

Contact:info@triumphal-song.com

copyright
(C)2007triumphal-song.com AllRightReserved.