上位チームとの対戦。相手は3位で棚ぼたACLを狙う清水。おこぼれでしかACLを狙えない様なチームに負けるわけにはいかない。
でもACLが終わりやや怪我人が増えつつある状況でいつものメンバーとは違う構成で望まなければならない。メンバーが変わっても同じクオリティのサッカーが出来るのが浦和の築き上げてきた物ではあるもののここに来てのリーグでの停滞感はどの様に作用するのか。メンバーを変えた事での活性化を期待したい所ではある。
堀之内と達也が怪我でベンチからも離れる。ワシントンは出場停止。暢久はまだ時間がかかりそう。そういった中でやりくりをしていかなければいけないチーム事情。細貝がU-23代表に抜かれているのがここに来て響く。その細貝もこの試合の前日の夜に行われた北京オリンピック最終予選で代表初ゴールを決めベトナムの地から勢いを届け様と頑張っている。
怪我人で抜けた穴には相馬とネネが入りカバーする。もうスタメン発表の時にはどんな試合になるのか想像もつかなかった。基本はこんな感じ。
------------永井-------------
------長谷部---ポンテ------
相馬----阿部---啓太----平川
----ネネ--闘莉王--坪井----
------------都築------------
久しぶりに見る1トップ2シャドーの形で1トップに永井、2シャドーに長谷部とポンテの様な感じ。右サイドには久しぶりに平川が入り、変わって左には相馬が入る。相馬も怪我から復帰して初のスタメン。長谷部が1列前に上がったことで阿部が啓太とセントラルMFを組、DFラインにはネネが入る。
しかしながら前半はこの形があだとなる。永井は基本的に動きまわりスペースを作ってチャンスを演出するタイプのFW。永井の1トップでは永井の作ったスペースにその下にいるポンテと長谷部がどれだけ飛び出していけるかがポイントとなる。前半は永井の動きに周りが合わせる事が出来ず前線が手薄となり攻撃が機能しなくなっていた。1トップではどうしても前線にボールを納める場所が必要となり動き回る永井の様なFWだとトップに当て楔のパスで展開していく様な形を取り難い。その為に攻撃が単調となり決定機が作り出せずに前線でボールを溜める事もままならなくなっていた。挙句ポンテや永井が最終ラインまで下がって守備に奔走したためますます前線に人が居なくなりロングボールすらも出せなくなり完全に攻撃は停滞してしまっていた。また啓太が開始早々に瞼を切り交代してしまう状況に陥ったのも少しは影響があったかもしれない。ただそこは変わりに入った内舘が最初は戸惑いがあったものの徐々に流れを掴み役割は果たしていた。
後半、修正し永井が前線で張り付く様なプレーをし始めると徐々に攻撃が機能してくる。ただそれでも長谷部やポンテの追い越しと言ったプレーは積極的ではなく、どうしてもここぞの1枚が足りない。長谷部は前を意識して動いていたように感じるもののポンテは攻撃を組み立てつつ右サイドのフォローアップに奔走してしまいペナルティエリア内でのプレーはほとんどなかった。
久しぶりの出場の相馬は、シンプルなプレーに徹したのか積極的に仕掛ける様な感じはなかった。それでもそこそこ動けていたので1対1の勝負やドリブルでの突破など仕掛ける事が出来ればもう少し違うパターンで相手のDFを崩す事が出来たのではないかとも思う。
それにしてもこの試合、勝たなければいけない試合だった。水曜にACL決勝を戦った直後だったとは言え、あのレベルの清水を攻略できなかった事は残念でしかたない。ここ数試合、リーグに限って言えばゴールが遠くなりつつある。リーグ3試合で獲ったゴールはPKでの1点のみ。もっともっと貪欲にゴールを狙っていって欲しいと思う。
次は7連勝で2位に上がってきた鹿島との試合。波に乗っている勢いのあるチーム。 まっ、なんにしても鹿島なんぞに負けられねぇ。あいつらには地べたを這いづくばってもらわねぇーとな。ホーム最終節はきっちり勝ってやろうぜ!!
浦和 0-0 清水