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2007年11月14日

AFC ChampionsLeague 2007 Final Leg.2 Foolad Mobarekeh SEPAHAN S.C.(IRN) in SaitamaStadium2002

3月に始まった大会も遂にファイナル。埼玉の地で最後の試合を迎えられる事は巡り合わせに過ぎない。全ての事が勝てと言っている。

でも簡単に勝てる相手じゃない。セパハンはファイナルの舞台に相応しい実力を兼ね備えたチーム 。余裕を持って戦える相手じゃない。

試合開始を待つスタンドで異常なまでに緊張している自分に気がついた。仲間と軽口を叩く余裕すらなくなっていたけどウォーミングアップに出てきた選手に送った「浦和レッズ」コールで落ち着きを取り戻した。

スタジアムには朝早くから当日抽選の為の列が出来上がっていた。サポーター以上に何だか必死なのが試合を中継するテレ朝。お昼の情報番組ワイドスクランブルで中継を入れるらしく待機列の横で前田アナがスタッフと打ち合わせ中。普段のJリーグの時にもこれくらい力を入れて情報発信してくれればもう少しサッカーと言うスポーツが世間にも知れ渡るのじゃないかと思ったがそれ以上にやべっちFCに出る時は前田アナには常に赤い服を着て頂きたいと思う。

そんな関係ない事はいいとして、試合に臨むスタメンはLeg1と同じメンバー。

-----ワシントン--------永井--------
----------------ポンテ--------------
平川----------------------------阿部
---------啓太--------長谷部---------
----堀之内-----闘莉王------坪井----
----------------都築-----------------

直前の川崎戦でやや傷んでいた選手も何人か居たものの大事には至らずにスタメンに名を連ねた。シーズン前にゼロックスカップを捨ててまで施したオジェックのフィジカルトレーニングが今のチームの礎となっている事は間違いないだろう。タフなチームに仕上がりメンバーを大きく入れ替えずとも戦えるチームと育っていった。

試合は立ち上がりからリズムを掴む事に成功した浦和がテンポ良くボールを繋ぎ攻撃に出る。セパハンも作戦通りの立ち上がりなのか先ずは守備を固めカウンター狙いの体制を築いていく。ただ序盤にチャンスを作り出しはするものの相手GKに阻まれゴールは奪えない。そうこうしているうちにセパハンも少しづつボールを回し始めお互いの中盤での攻防となっていく。セパハンにシュートを打たれるシーンも増えつつあった22分ここでこの試合最初のゴールが生まれる。ポンテがセンターライン付近でボールを持つとDFの裏へと一本のパスを入れる。ボールを蹴った瞬間相手選手に当たり若干コースを右に変えて行くボールはDFラインギリギリの場所から裏をとった永井の前方に転がる。躊躇無くダイレクトで思いっきり蹴ったボールはゴール左に突き刺さる。大爆発の様な喚起の雄叫びと永井のコールの響く中、人差し指を一本立て駆け抜けていく。永井の気持ちのこもったゴールで試合が活発に動き始める。セパハンは早々に攻撃の基点となるカリミを投入。これまで守備的だったフォーメーションを攻撃的へと切り替えていく。積極的に攻撃を仕掛け始めたセパハンではあったが上手く凌ぎきり前半を1-0のリードで終える事が出来た。

後半、セパハンはさらに選手を投入。3トップ気味に変更し立ち上がりの隙を突こうと攻勢に出る。後半はやや守備に追う展開となる。前半と立場は逆転し攻撃に出るセパハンに対し守りを固めカウンターを狙う浦和と言う構図。ただ前半とは違いお互いフィニッシュまで持って行こうとする気迫がゴール前で繰り広げられ少しでも隙を見せればあっさりと追いつかれてしまう様な状況となり攻撃よりは守備に時間を割く事となる。

この辺りから微妙に胃がキリキリし始める。本当にこんな緊張の中で試合を見るのは初めてだ。

カウンターからワシントンが一人で突破を試みるが潰されたり、ポンテがワシントンを囮にサイドチェンジからチャンスを作るもゴールを割るまでには至らない。余計に胃がキリキリするなか71分に待望の2点目が生まれる。左サイドで長谷部とボール交換をした平川がワシントンにめがけてクロスを入れるとワシントンが頭で後方に落とす。そこに永井が走りこみ間髪を居れずにダイレクトでシュート。放ったボールは相手GKに阻まれるものの真上に弾かれたボールを阿部が走りこみヘディングで押し込む。カウンターから人数を掛けて流れるようなダイレクトプレーの中から生まれた今期でも1、2を争う様なベストゴールが生まれる。だが、2点リードした所ではセーフティとは言えない。集中し守り切る事。これがこんなにも厳しく感じた事は今までにない。胃はキリキリし緊張から胃液が逆流し戻しかける。スタンドの自分がこれなのだからピッチで戦う選手達にかかるプレッシャーは想像を絶する。そんな状況の中でも必死に一丸となって戦い守りぬく。長く感じるロスタイム。

審判の笛が鳴り響く。

試合終了。

もう、試合終了後はほとんど記憶には残っていない。疲れ果て、緊張から解き放たれたスタンドの一席で憔悴しきってました。多分歓喜のコールもそんなに出来なかったと思う。ただただピッチを見つめ勝利した俺達の誇りである選手達の喜ぶ姿を見ていた。

オーストラリア、中国、インドネシア、韓国、イラン。これが今年浦和レッズが旅をした国々。アジアを飛び回り各地で浦和を見せつけアジアのサッカー界に刺激を与えてきた。上海では分裂状態だったサポーターがまとまって応援しはじめた。韓国のマスコミは驚きの記事を書き綴った。いまいち感が強く賞金総額もナビスコに劣る大会であり捉えようによっては遠征距離も長い為単なる罰ゲーム化してきたACL。でも、こんなに楽しい大会はない。ガチンコで他国のクラブチームと戦える楽しさ。ナビスコだって浦和が優勝してその大会の価値は上がった。ACLも浦和が優勝して日本国内での見る目も変わった。いや、ホントに代表なんかより全然楽しいよ。

AFC ChampionsLeague

この大会に出続けるためにJリーグも獲り続けないとな。すぐリーグ戦が来るから勝ってシャーレをまた頂いちまおうぜ。でも油断は禁物。気持ちを切り替えて、また胃が痛くなるような緊張感のあるゲームをしよう。


浦和(JPN) 2-0 セパハン(IRN)
Goal:#9永井、#22阿部

TotalScore
セパハン(IRN) 1-3 浦和(JPN)
AWAY Goal
セパハン(IRN) 0-1 浦和(JPN)

ACL 2007 AWARD
FairPlay Team AWARD
浦和レッズ(JPN)
TopScorer
5ゴール
ロブソン・ポンテ(浦和レッズ)
サイド モハマド メフディ サイド サレヒ(セパハン)
M.V.P AWARD
永井雄一郎(浦和レッズ)

[サッカーショップ加茂]浦和レッズホームユニフォーム

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2007年11月14日 23:59に投稿されたエントリーのページです。

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