ACLから中2日で迎えるJリーグ。
過密過密と解っていながらもやっぱり過密すぎる。試合が終わって落ち着くまもなく次のスタジアムへ。渡り鳥の様に渡り歩く1週間。過酷な中でも結果を出し続けていかなければいけない宿命。リーグもアジアも獲る為の戦い。全てが未体験ゾーンでの戦いを自分達の力にしながら先へ先へと進んでいく。
そんなウィークエンドのJリーグ。
"弱い方のさいたま"なんて煽ってくれては居るけどそんな戯言は俺達の耳に入っては来ない。俺達が見つめているのはお前等が見る事の出来なかった舞台だから。
そんな超過密日程で迎える試合。ある程度の選手の入れ替えをしながらコンディションを整え戦いをこなす。スタメンからは達也が外れワシントンが入る。達也も代表からの連戦で疲労が溜まりつつある状態から負担を減らす事が必要。それでもベンチには入る。達也以外のメンバーは水曜のACLと同じ。
立ち上がりは予想通りに動きが重い。それでも相手も中盤の起点を出場停止で欠く状況で試合のペースを握るまでに至らない。ゆっくりとした立ち上がり。徐々に相手バイタルエリアへ侵入する回数も増えてくる。シュートも徐々に打てる様になるが決定的なシーンとまでには至らなかった。
後半に入ると相手のペースが上がり展開が早くなっていく。ゴール前で危険なシーンを互いに作り出すもGKのファインセーブで決める事が出来ない。ポンテから決定的なパスをゴール前中央でフリーで直接永井が放つもGKの目の前に飛ぶ。ポンテのループもGKのフィスティングからポストに弾かれ決めるに至らない。互いにチャンスを作り出しながらあと一歩の精度を欠きどうしても得点が奪えない。そんな展開の中で一瞬の風が吹き抜けたのが65分だった。右サイドをボールを受けた暢久がポンテへとボールを入れる。受けたポンテはすかさず中を見て永井へ絶妙なラストパスを供給。パスを受けた永井は冷静にトラップしDFからズレた位置へ軽くいなした後に振りぬく。これがゴールに突き刺さり先制。素早いカウンターから得点を奪いリードする展開へ。ここから若干押し込まれる展開となる。お互いにカウンター狙いの戦い方をしていたもののリードを奪われた横浜FMは前がかりに攻め手を送り込んでくる。だが中途半端なファウルで横浜FM側が退場者を出すと攻撃をしつつも決定機までには至らない。終盤に永井を下げ達也を投入しあわよくばの追加点狙いと、疲労の色の濃い啓太とポンテを下げ内舘と伸二を投入し守備ブロックの安定を図る。そして1点のリードを守り切りタイムアップ。
過密日程で疲労感の濃い選手達ではあったが、こう言う難しい試合で勝てると言う事はそれなりに凌ぎきるだけの地力がついてきた証。それでも最後はヒヤヒヤするシーンもあり安定性と言う部分ではいささか欠ける場面も見られた。こう言う部分を突いてきそうなのが海外のチーム。スキを見せずに戦う事が重要。そう言う事も含めてまだまだ経験している段階と言う事だろう。重要で厳しい戦いが続くが勝利へのモチベーションは常に上げて行こう!
横浜FM 0-1 浦和
Goal:#9永井