携帯のオフィシャルの前日コメントを読んでました。気になったのは闘莉王のコメントの一部。
ACLもあって、自分達は他のチームよりも厳しい状態でやってる。コンディションをも良くないって事をサポーターには理解して欲しいっすね。もちろん弱気になってるわけじゃなくて、全力で勝ちにいきますけどね。
うわ・・・コンディション不良をACLのせいにしてる。なんて穿った見方をまずはしてみましょう。その後に冷静に考えて見ましょう。
ACLを戦う事は果たして他のチームより厳しい事なのか?
まずはアウェーでの移動距離。これは間違いなくACLの方が厳しい。そりゃ日本国内だけで戦っていればある程度の移動距離も予測出来るし楽だろう。ACL は、国際試合なので国外に出て行かなければいけない。グループリーグでは東西にアジアを分けるので東南アジア・オーストラリア辺りまで行く事になる。これ が決勝トーナメントに入ると西アジアの国々にまで行く事になる。UAEやサウジなどの中東にも行く。これはきつい。移動にも時間がかかるし極端に気候の違う場所にまで行く。グループリーグの時点でコンディションの維持が出来ないようでは決勝トーナメントに行ったらどうなってしまうのか・・・不安です。
次に日程。JリーグはACLの開幕にあわせリーグ戦に続きカップ戦も開幕。ACL参戦の浦和、川崎の2チーム以外はそれぞれナビスコカップの予選を戦っている。って事でまずはナビスコカップの日程を調べてみた。
ナビスコカップは、3月21日に開幕。各チームが4グループに分かれホーム&アウェーの総当り2回戦制で戦う。そして、21日を皮切りに25日(日)、4月4日(水)、11日(水)と現時点で4節を終了している。次の試合は5月9日(水)に予定されている。
次にACLの日程。こちらは、ナビスコカップより一足お先の3月7日に開幕。21日(水)、4月11日(水)、25日(水)と4節を終了している。次は5月9日(水)に予定されている。
ここで解るのは、ナビスコカップもACLも同じ4試合を行っていると言う事。現状ではACLに参加しようがしまいが試合数に関しては全チーム同じと言う事。
気になる点は、3月7日にACLが開幕した為にその週の週末は浦和と川崎は中3日でリーグ戦に臨む事になり疲労と言う点では厳しかったかもしれない。それに対し、ナビスコカップも4月4日に試合行っている。こちらは逆にACLの試合が無かった為に浦和と川崎以外のチームは中2~3日でリーグ戦に臨む事になっている。浦和視点で見れば4月4日にナビスコカップ第3節を戦ったジュビロ磐田は中2日で4月7日のJリーグ第5節に臨んで居る事になる。正直ジュビロ磐田には負担が大きかった様に思う。これに対し浦和は3月7日にACL第1節を戦った後、中3日で3月11日にJリーグ第2節に臨んでいる。川崎も同様に中3日用意されている。これだけ見ればACL組は日程的にはかなり優遇されている様に思える。これに関して言えばアウェーの移動距離も考慮されているとは思うが・・・浦和はACl第1節はホームゲームだったな。
結論(?)としては、アウェー試合への移動に関してはつらい。でも日程はそんなに他のチームと違いがないじゃんって事でしょうか。依然、ACLのグループリーグを突破した事のない日本のクラブチームに対してJリーグ側がかなり日程面で調整をしているとおも思えますね。去年とか一昨年とかどうだったんだろう・・・。
でもね・・・プロとしてコンディションを整えるのなんて出来て当たり前の事でしょ?それをACLを持ち出した上でサポーターに理解しろって言うのはいかがなものなのかと。特に闘莉王さんは、昨年怪我を理由に他のメンバーより先にお休みをいただいて長期間休んでいたはずなんですけどね。闘莉王さんを批判する気はないんですが・・・何を理解して欲しいのかさっぱり解りません。とりあえず、『全力で勝ちにいきますけどね』と言うのは理解しておきます。