アジア東地区からアジア全土へ。
グループE組の順位は、1位浦和で2位シドニー。グループリーグ突破は、最終節の直接対決で決まる。シドニーFCにもノックアウトステージへの進出がかかるだけに全力で来るだろう。アジアとしては新興国オーストラリアの代表として少しでも上に上がりたい所。しかし浦和とてアジアNo1の日本代表の意地とプライドがある。
さて、舞台はワールドカップスタジアムの埼玉スタジアム2002。やっぱりこのスタジアムはでかい舞台がよく似合うな。
スタメンは、Jリーグ第12節名古屋戦と同じ。GK都築、DFは左からネネ、堀之内、坪井の3人。中盤は左に相馬、右に暢久、ボランチに啓太と阿部、トップ下にポンテと伸二。FWはワシントンの1トップ。3-6-1のフォーメーション。随分慣れた戦い方だろう。この布陣を敷く事で見えてくる戦術は、引いて守ってショートカウンターと言う戦い方。それが体格の優れるオージーに通用するかが見所のひとつ。
試合は、開始からシドニー優勢な雰囲気。守備に入る際、完全にリトリートする為中盤のスペースを相手に奪われ試合をコントロールする立場に立てない。ポゼッション低く、リアクションで対応するおなじみの光景が眼前で繰り広げられる。最終ライン近くでボールを奪うとショートカウンターで前にボールを送るがそこはやはり守備に人数を裂く為手薄でありポンテの個人のキープ力に頼りサイドの上がりを待ちつつ展開を伺う感じ。
この戦い方、はまると凄い良く見えるけどはまらないと締まりがまったく無くなる。去年からそんな問題を抱えたままの様な気がする。それでも去年ははまる展開が結構あったから勝ちを収めていた。名古屋戦なんてはまった形の典型かもしれない。
シドニーFCを相手にした時、それが通用するのかは若干疑問だった。フィジカルで優る相手は局面局面で体をぶつけてくるので真っ向勝負ではなかなか崩せない。伸二の決定的なジャンピングボレーのシーンも相手DFに崩されている。まぁ、あの場面素直に当てるだけでよかったものの蹴りに行ったのが失敗だとも思うけどね。アウェーでの後半の時の戦い方の方が断然良かったなと感じました。アウェーの試合はTVでの観戦だったけど4バックで相手の3トップをきっちりカバーして組織的な戦い方が出来て居たと思う。同じ戦い方が出来れば最低でも1点奪えたかもしれない・・・タラレバなんで言ってもしょうがないんだけどね。
結果が必要だった時期でもあるので今の戦い方もしょうがないと思うけど、今後組織的な強みを身につけないとノックアウトステージに向けて厳しくなるんじゃないかと心配。でもオジェックは解ってると思うので心配は無駄になるでしょう。
さて、これで3月に始まったACLもまずは1stラウンドとも呼べるグループリーグが終了。めでたく最低目標だったノックアウトステージへの進出を決める事が出来ました。今年は、Jリーグ側のフォローも多大にあったので一昨年のマリノスや昨年のガンバなんかよりは随分と戦い易かったんじゃないかと。マリノスなんて中2日で12試合(?)と言うとんでもない日程だったしね。日程や移動が厳しいと泣き言が時々聞こえて来た浦和の選手達でしたが甘えてんじゃないと。この先はもっと厳しいぞと。本格的に鍛えなおして9月からの戦いに備えて欲しいところです。
とりあえず、本当に負けられない戦いはこれから始まるんだと肝に命じておきつつ今はほっと一安心と行きましょう。
でも、それも短い間だけ。日曜にはJリーグがありますからね。